eBay輸出で中古レンズを出品する場合、レンズの状態チェックはとても大切です。
カメラレンズは、カメラボディと比べて稼働部分は少なく、それほど壊れる物ではないため、年式の古いカメラレンズでも状態が良ければeBayで高値で売れます。
今日は中古レンズを仕入れる時や、eBayに出品する前の検品に役立つ、中古レンズの状態確認のポイントをご紹介します。
目次
中古レンズの状態確認で注意するポイント
① カビ・カビ痕
カビの発生に必要な養分は、人間の皮脂や指紋、ゴミやホコリなので、レンズにもカビは発生します。
また、カビは高温多湿を好むので、気温が20度以上、湿度が60%以上となると、使わずに置いておくだけでもレンズにカビが発生しやすくなります。特に梅雨時期は要注意です。
防湿庫に入れておくだけでカビの発生は予防できます。
カビは撮影した画質に大きく影響するので、カビの生えたレンズは販売価格が下がります。
② くもり
カメラレンズが白く曇った状態を「カメラレンズのくもり」と言います。
カメラレンズのくもりの原因として現在考えられているのは、レンズのガラスに含まれる物質の酸化と言われています。
カメラレンズのくもりは、レンズの口径が小さくなるほど写真への影響は大きくなります。
また、カメラレンズのくもりを汚れと勘違いして力強く拭いてしまうと、レンズに傷がついてしまうので、汚れかくもりかは慎重に判断して下さい。
③ バルサム切れ
複数のレンズを貼り合わせてカメラレンズは作られています。
バルサムとは、レンズ同士を張り合わせている接着剤のことです。
そのレンズ同士の接着が剥がれて曇る現象をバルサム切れ言います。
バルサム切れは、防湿庫に入れておくことにより予防できます。
④ コバ落ち
レンズの端面をコバと言い、この部分には光が変な反射をおこさないよう黒色塗料が塗ってあります。
この黒色塗料が劣化し、白い輪っかや白いブツブツ状に現れることをコバ落ちと言います。
⑤ コートスレ
カメラレンズには反射防止の為に、レンズ表面に反射防止膜がコーティングされているのですが、そのコーティングに傷が付いたものを、コートスレと言います。
ティッシュペーパーでレンズを拭くとコートスレの原因になるので気をつけて下さい。
また、コートスレのひどいレンズはフレアが起こったりします。
⑥ ほこり(チリ)
ほこりは、レンズを長く使用していると少しずつ入ってしまいます。
レンズは構造上どうしてもほこりが入ってしまうため、新品レンズでもほこりが入っている物があります。
また、大きなほこりでない限り、画質への大きな影響はありません。
⑦ アタリ・スレ(傷)
レンズのアタリやスレは、カメラやレンズを落としたりぶつけてしまった際についてしまいます。年式の古いレンズや、使用頻度の高いレンズには多く見られます。
目立つアタリは、例え撮影に影響が無くても販売価格に影響がでる場合があります。
カメラボディの検品方法
カメラボディの検品方法については下記記事でご紹介しています。
カメラやレンズの検品方法を紹介した教材
カメラボディやレンズの検品方法を動画と文章で紹介した教材があります。
その教材(ワールドカメラトレーダー)のレビューは下記の記事でご紹介しています。
まとめ
レンズの状態によりeBayの落札価格が変わりますので、レンズ状態確認は非常に重要です。
今日ご紹介した7つのポイントが見つかったレンズをeBayに出品する場合は、必ず商品説明文に状態を書いて下さい。
状態が良く、安いレンズを仕入れたらeBayで高く売れますし、逆に高いレンズでもカビが生えたレンズは安価でないとeBayで売れません。
今日ご紹介した、中古レンズの状態確認で注意する7つのポイントを、ぜひレンズ仕入れの参考にして下さい。